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ストラップの調整と立って弾くときのコツ

立って弾くときのストラップは、ただ肩に掛けるだけの道具に見えますが、長さや固定の仕方で、弾きやすさもギターの安全も変わります。この記事では、ストラップの長さの決め方、座って弾くときとの違い、ストラップピンの固定、落下を防ぐ考え方、重いギターの負担を減らす工夫をまとめます。

この記事の要点

  • 長さは「弾く姿勢が崩れず、右手と左手が自然に動かせる高さ」を基準に決める
  • ストラップは、ギターに付ける部分の固定が緩いと落下の原因になる。取り付けの状態を定期的に確認する
  • 重いギターは、幅広のストラップや姿勢の工夫で、肩や腰の負担を減らせる

ストラップの基本構造

ストラップは、肩に掛ける帯の部分と、ギターに取り付ける両端の穴で構成されています。ギターのボディには、ストラップピン(金属の突起)が付いており、そこにストラップの端の穴を差し込みます。

部分 役割
肩に掛ける帯 ギターの重さを肩で支える。幅や素材で負担が変わる
長さ調整の金具 ストラップの長さを変える
両端の穴 ストラップピンに差し込む部分
ストラップピン ギター側の取り付け突起

ストラップピンの位置は、ギターによって違います。エレキギターは、ボディの上側と下側の端に付くのが一般的です。アコースティックギターは、ボディの底に付いており、もう一端の取り付け方は製品によって違います。ギターを持ち運ぶときの扱いは ギターの持ち運びと発送の注意|ケース・梱包・移動のコツ を参照してください。

長さの決め方

ストラップの長さは、ギターを構える位置を決めます。位置が低すぎると、左手首が曲がりすぎて押さえにくくなります。高すぎると、右手が弦に届きにくくなります。次の手順で決めてください。

  1. ストラップを肩に掛け、ギターを体の前に構える。
  2. ストラップを少し長めにして、ギターが腰の前あたりに来るようにする。
  3. 左手でネックを握り、手首が自然な角度で押さえられるかを見る。
  4. 右手が、ブリッジ(弦の根元)の付近に楽に届くか確認する。
  5. 左右の肩の高さが傾かないか、鏡や動画で確認する。
  6. 手首や肩に無理がかからない位置で、金具を固定する。

長さは、好みやジャンルによって異なります。低めに構えるスタイルもありますが、手首や肩に負担がかかる場合があります。手首や肩に痛みが出たら、練習を休んでください。痛みが続く場合は、医療機関に相談してください。

座って弾くときとの違い

座って弾くときと、立って弾くときでは、ギターの位置と構え方が変わります。

項目 座って弾く 立って弾く
支え方 ももの上や体でギターを支える ストラップで肩に掛けて支える
ギターの位置 体に近い 体の前に吊られる
ネックの角度 座り方で自由に変えられる ストラップの長さで決まる
注意点 姿勢が前かがみになりやすい ストラップの長さが合わないと、フォームが崩れる

座って弾くときに楽なネックの角度を目安に、立ったときの長さを調整すると、座りと立ちで感覚が大きく変わりにくくなります。座って弾くときもストラップを付けておくと、ギターが体から滑りにくくなります。

ストラップピンの固定と落下防止

ギターの落下は、楽器の破損につながります。ストラップが外れる原因は、主に次の2つです。

  • ストラップの穴が広がり、ストラップピンから外れる。
  • ストラップピンが緩み、ボディから抜ける。

日常の点検

  1. ストラップの端の穴が、裂けたり、伸びたりしていないか確認する。
  2. ストラップピンが、ボディにしっかり固定されているか確認する。
  3. ストラップを掛けたまま、軽くギターを引いてみて、ずれや外れがないか確かめる。

ストラップピンを交換したり、ネジ穴を広げたりする作業は、ボディを傷める場合があります。不安な場合は、楽器店やリペアに任せてください。

ストラップロックの考え方

ストラップロックとは、ストラップピンから穴が外れないように、ピンやストラップを固定する仕組みの総称です。製品によって方式が違います。ロックを使うと、外れにくくなる一方、取り付けや取り外しの手間が増える場合があります。ステージで動きが大きい演奏をする場合や、ステージで落下が心配な場合には、検討する価値があります。種類や取り付け方は、製品の取扱説明書を確認してください。ストラップ選びの考え方は ギターアクセサリーの選び方|チューナー・シールド・ストラップ・弦・ピック・スタンド でまとめています。

ロックを使わない場合も、ストラップとピンの組み合わせが合っているかを確認してください。ピンの頭が小さすぎると、穴から抜けやすくなります。

重いギターの負担を減らす

ギターは、種類によって重さが違います。重いギターを立って弾くと、肩や腰、背中に負担がかかります。負担を減らす工夫を挙げます。

  • 幅の広い、肩に当たる部分に厚みのあるストラップを使う。重さが分散されて、肩への圧迫が和らぎます。
  • ストラップの長さを調整し、ギターの重心が体の近くに来るようにする。
  • 練習の時間を区切り、休憩を入れる。
  • 座って練習する時間を増やす。
  • 重さの軽いギターを選ぶ。選ぶときの参考は エレキギターの選び方|初心者が確認したい7つのポイント にあります。

ヘッド側(ネックの先端)が重く、ギターが前に傾く「ヘッド落ち」が起きると、左手に余計な力が入ります。ストラップの位置や、素材の滑りにくさで、バランスが変わることがあります。解決しない場合は、楽器店に相談してください。体に痛みがあるときは無理せず、続く場合は医療機関に相談してください。

ストラップを使うときのチェックリスト

  1. ストラップの端の穴に、傷みや伸びがないか
  2. ストラップピンが、ボディにしっかり付いているか
  3. 構えたときの長さが、手首と肩に無理のない高さか
  4. 座って弾くときと、立って弾くときの位置が大きくずれていないか
  5. 重いギターの場合、幅広のストラップなど負担を減らす工夫をしているか
  6. ステージで使うなら、落下防止のロックを検討したか

ストラップの扱いに関する基礎知識は、ほかの記事にもまとめています。立って弾くときの姿勢や、手・指の疲れへの対策は ギターを弾くときの姿勢と手・指の疲れ対策 にまとめています。

まとめ

  • 長さは、手首と肩に無理がなく、右手・左手が自然に動かせる位置で決める。
  • 座って弾く姿勢に近づけて長さを調整すると、立ちと座りで感覚が変わりにくい。
  • ストラップの穴とストラップピンの状態を、定期的に点検する。
  • 落下が心配な場合は、ストラップロックの仕組みを検討する。
  • 重いギターは、幅広のストラップや休憩で負担を減らす。痛みが続くときは医療機関に相談する。

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