PR 当サイトはアフィリエイト広告および Google AdSense を利用しています。

アコースティックギターの弦の替え方|手順・頻度・注意点

アコースティックギターの弦交換は、エレキと違い、ブリッジピンという小さな部品を扱う点がポイントです。初めてだと「ピンが抜けない」「弦が固定されない」といった場面でつまずきやすいです。この記事では、一般的なフォークギター(スチール弦)を中心に、手順と注意点を整理します。

この記事の要点

  • ブリッジピンは無理に引き抜かず、弦を緩めてから外します
  • 弦は1本ずつ替えると、ネックにかかる張力の変化を小さくできます
  • スチール弦とナイロン弦は構造が異なり、同じギターに互換して使えません

弦交換に必要な物

  • 新しい弦(ギターに合った種類のもの)
  • ニッパー(余った弦を切る)
  • ストリングワインダー(ペグを素早く回す。なくても作業はできます)
  • チューナー
  • 柔らかい布(ブリッジ周りの掃除用)
  • ブリッジピン抜き(ピンが固いとき用。ストリングワインダーの一部に付いていることがあります)

弦の太さ(ゲージ)には「エクストラライト」「ライト」「ミディアム」などの区分があります。太いほどボリュームが出やすい反面、押さえる力は必要になります。最初は、今付いている弦と同じ区分を選ぶと違和感が出にくいです。

作業前の安全確認

弦の先端は尖っています。目や指を傷つけないように、次の点を守ってください。

  • 弦を緩めずに切らない。緩めてから切る
  • 顔を近づけて作業しない。気になる場合は保護メガネを使う
  • 切った弦の端は、床に落とさずまとめて捨てる

古い弦の外し方

  1. ペグを回して、弦がだるだるになるまで緩めます。
  2. ブリッジピンを引き抜きます。ピンを指でつまむか、ピン抜きを使い、少し持ち上げるようにして外します。
  3. 弦の端(ボールエンド)が付いたまま弦が抜けます。ペグ側の巻きをほどいて、弦を外します。

ピンが固い場合でも、ペンチでこじるなどの無理な力は避けてください。ブリッジやボディの表面を傷める恐れがあります。固くて動かない場合は、楽器店に相談するのが安全です。

新しい弦の通し方と巻き方

ブリッジ側

  1. 弦のボールエンドをブリッジの穴に入れ、ブリッジピンをその上から差し込みます。
  2. ピンの溝(弦を通す側の細い溝)が、ヘッド側を向くように合わせます。
  3. 弦を軽く引っ張り上げながら、ボールエンドがピンの下(ブリッジプレート側)に引っかかるように調整します。ピンを指で押さえながら弦を引くのがコツです。

ペグ側

  1. 弦をペグの穴に通し、少したるませた位置で巻き始めます。
  2. 巻き数は2〜4回転を目安に、低音弦は少なめ、高音弦はやや多めにします。
  3. 巻いた弦が上下に重ならないよう、軸の下へ向かって並べて巻きます。
  4. 余った弦は、ペグから1〜2cmほどの位置でニッパーで切ります。

1本ずつ替えるか、全部外すか

全弦を一度に外すと、ネックにかかる力が大きく変わります。多くの場合は問題になりませんが、1本ずつ替えれば、張力の変化を小さくでき、ブリッジピンの位置も混乱しません。次の表を目安にしてください。

方法 向いている場面 注意点
1本ずつ替える 初めての人、状態を変えたくないとき 時間はかかるが安定しやすい
全弦を外す 指板やブリッジ周りを掃除したいとき 外したまま長時間放置しない

弦の交換の目安

音のハリがなくなる、チューニングが合いにくい、弦が黒ずむ、触るとざらつく、といった変化が交換のサインです。一般には、毎日弾く場合は数週間〜2か月程度で替える人が多いと言われます。ただし、弾く頻度や汗の質、保管環境で大きく変わります。

弦を替えるときに合わせて見ておきたい所

弦を外している間は、普段は弦に隠れている部分を確認しやすいタイミングです。ブリッジ周りにホコリや汚れがたまっていないか、ブリッジが浮いていないか、ナット(ヘッド側の溝のある部品)の溝に汚れや欠けがないかを見ておきましょう。気になる点があっても、自分で削ったり接着したりせず、楽器店やリペアに相談してください。

また、弦を外した状態のまま長く放置するのは避けます。外してから張り直すまでの時間を短くして、一度に作業を終える計画で進めると安心です。

スチール弦とナイロン弦の違い

項目 スチール弦 ナイロン弦
使うギター フォークギターなど クラシックギターなど
弦の端 ボールエンド(玉)が付いている 玉が無く、ブリッジに結んで固定するタイプが一般的
張力 高い 低い
ブリッジの固定 ブリッジピンで留める ブリッジの穴に通して結ぶ

スチール弦用のギターにナイロン弦を張っても、構造や張力が合いません。逆に、ナイロン弦用のギター(クラシックギター)にスチール弦を張ると、張力が高く、ネックやブリッジに負担がかかる恐れがあります。ギターに合った弦を使ってください。クラシックギターについては クラシックギターの選び方|ナイロン弦ギターの基礎 で基本を解説しています。

交換中につまずきやすい点

症状 考えられる原因 対処の考え方
ブリッジピンが浮いてくる ボールエンドがピンの下に引っかかっていない 弦を緩め、ピンを外して通し直す。弦を軽く引きながら張る
弦の巻きが重なって音程が安定しない 巻き方向や巻き始めの位置が不揃い 巻き直す。軸の下から上へ、重ならないように巻く
弦が切れた 強く引きすぎた、緩めすぎてからの急な張り上げ 音程を一気に上げず、少しずつ合わせる
ピンの向きが分からない 溝の向きの確認不足 溝がヘッド側を向くよう合わせる。製品の説明書も確認する

作業が終わったら、全弦がペグとブリッジの両方でしっかり固定されているか、ブリッジピンが飛び出していないか確認してください。ブリッジピンが完全に落ち着いていないまま弦を高い音程まで張ると、ピンが飛び出す場合があります。

張り替え後のチューニングと確認

新しい弦は伸びが落ち着くまで、数日は音が下がりやすいです。弦を軽く持ち上げてなじませ、何度かチューニングを繰り返します。やり方は ギターのチューニングのやり方|レギュラーチューニングとチューナーの使い方 を参考にしてください。弦高や音のビビりが気になる場合は、弦の問題以外が原因のこともあります。無理に調整せず、楽器店に相談してください。

まとめ

  • ブリッジピンは無理に引き抜かず、緩めてから外します
  • 初めてなら1本ずつ替えると張力の変化を抑えられます
  • ペグへの巻き数は2〜4回転を目安にそろえます
  • スチール弦とナイロン弦は互換しません
  • 交換時期は音・見た目・触感で判断します

あわせて読みたい

上部へスクロール