PR 当サイトはアフィリエイト広告および Google AdSense を利用しています。

エレキギターの弦の替え方|手順・頻度・注意点

弦が錆びてきた、音がこもってきた、という場面で最初に出てくるのが弦交換です。慣れないうちは難しそうに見えますが、手順を分けて考えれば難しい作業ではありません。この記事では、一般的なエレキギターの弦交換を準備から仕上げまで順番に説明します。

この記事の要点

  • 弦交換は「準備→外す→通す→巻く→伸ばす→チューニング」の順で進めます
  • 弦の切り口は目や指を傷つけやすいので、保護と後片付けに注意します
  • ブリッジの種類によって弦の通し方が違うため、取扱説明書で確認します

弦交換の前に準備する物

作業前に道具をそろえておくと、途中で手が止まりません。最低限必要なのは新しい弦、ニッパー(弦を切る工具)、チューナーです。あると便利なものを表にまとめます。

道具 役割 必須か
新しい弦(1セット) 交換用。ゲージ(太さ)は今まで使っていたものに合わせると感触が変わりにくいです 必須
ニッパー 余った弦の先端を切る 必須
チューナー 音程を合わせる 必須
ストリングワインダー ペグを素早く回す あると楽
柔らかい布 弦を外した状態で指板やボディを拭く あると楽

エレキギターの弦は、一般にセットのパッケージに「009〜042」のようにゲージが書かれています。ゲージを変えるとネックの状態や弦高にも影響する場合があるため、変更したい場合は楽器店に相談するのが安心です。

ケガと目の保護:最初に確認すること

弦の切り口は硬く尖っています。張った弦の余り部分が目に向かって飛び出す形になると危険です。次の点を守ってください。

  • 弦を切るときは、切る方向を体や顔から離し、弦の先が飛ばない向きで持つ
  • ペグから突き出した弦の先端は、顔を近づけて作業しない。気になる場合は保護メガネを使う
  • 張り替え中に弦が指やボディに触れないよう、周囲を片づけておく
  • 切った弦の端は小さく丸めて、床に落とさずまとめて捨てる(足や掃除機、ペットの事故防止)

張力のかかった弦を一気に切ると跳ねることがあります。外すときは、後述のとおり先にペグで緩めてから切ります。

古い弦の外し方

  1. ペグを回して弦をしっかり緩めます。ペグワインダーを使うと早く緩みます。
  2. 弦が十分に緩んだら、ペグ側の巻き部分をほどき、ブリッジ側から引き抜きます。
  3. 引き抜けない場合は、ニッパーで弦の中ほどを切ってから、それぞれの端を外します。
  4. 弦を外したら、指板やブリッジ周りのホコリを軽く拭き取ります。お手入れの詳細は ギターのお手入れの基本|弦・指板・ボディの拭き方 を参考にしてください。

全部の弦を一度に外す方法と、1本ずつ替える方法があります。トレモロユニット(アームの付いたブリッジ)が浮いた状態で調整されているギターでは、全弦を一度に外すとブリッジの位置や角度が変わることがあります。そのようなギターでは1本ずつ替えるのが一般的です。

新しい弦の張り方

ブリッジに弦を通す

弦の通し方はブリッジの種類で異なります。固定ブリッジ(テイルピースや弦を裏から通すタイプ)は、ボディ裏のフェルールまたはブリッジの穴に、玉のない側の端を通し、ボールエンド(弦の端の玉)が止まるまで引き込みます。機種によって手順が違う場合があるため、取扱説明書も確認してください。トップロード式では、ブリッジ上面から入れる構造もあります。分からない場合は取扱説明書か、同じ種類のギターの解説を確認してください。

ペグに巻く

  1. 弦をペグの穴に通し、ペグの軸から指2本分程度(目安)たるませた位置で弦を持ちます。
  2. 巻いた弦が上下に重ならないよう、軸の下へ向かって並べて巻く位置を決めて、ペグを回します。
  3. 巻き数は、太い弦(低音側)は少なめ、細い弦(高音側)は多めの2〜4回転が目安です。巻き数を整えるとチューニングの狂いが出にくいと言われます。
  4. 余った弦は、ペグから1〜2cm程度のところでニッパーで切ります。

巻く方向は、ペグの軸に対して弦が内側(ヘッドの中心側)に曲がり込むように、軸の下へ向かって並べていくのが基本です。これにより、弦がナット(ヘッド近くの溝のある部品)へ素直に向かい、安定しやすくなります。

チューニングを安定させるコツ

新品の弦は張った直後に伸びるため、音程がすぐ下がります。次の手順で伸ばしてから合わせると安定しやすくなります。

  1. 全弦を張って大まかにチューニングします。
  2. 1本ずつ、12フレット付近で弦を軽く持ち上げて、数回なじませます。強く引きすぎないでください。
  3. 下がった音を再度チューニングし、落ち着くまで数回繰り返します。

チューニングの手順そのものは ギターのチューニングのやり方|レギュラーチューニングとチューナーの使い方 にまとめています。標準的なチューニング(レギュラー)では、6弦から順にE・A・D・G・B・Eです。

よくある失敗と見直すポイント

初めての交換では、次のようなつまずきが起こりやすいです。原因を知っておくと落ち着いて対処できます。

症状 考えられる原因 見直すこと
チューニングがすぐ狂う 弦のなじみ不足、ペグへの巻きが緩い、巻きが重なっている 弦を軽くなじませる。巻き直して巻き数と重なりを確認する
特定の弦だけ音がこもる・外れる 弦をナットの溝に正しく収められていない 弦がナットの溝に収まっているか確認する
弦が切れた 強く引きすぎた、鋭い部分に弦が当たっている なじませるときは軽く持ち上げる程度にとどめる
1弦と6弦の配置を間違えた 太さの確認不足 パッケージの表示で、どの弦かを必ず確認する

弦の太さは、6弦が最も太く1弦が最も細いです。パッケージには弦ごとに番号が書かれていることが多いので、張る前に1本ずつ確かめてください。

作業後にネックの状態やビビリが気になる場合は、弦以外の原因も考えられます。確認の切り分けは ギターの音がビビるときの原因|チェックリストと対処 で紹介しています。弦高やネックの調整に不安があるときは、無理に自分で触らず、楽器店やリペアに相談してください。

弦の交換の目安

交換時期は、弾く頻度や手の汗の量、保管環境で変わります。一般的な目安は次のとおりです。

状態 見え方・聞こえ方
音の変化 ハリがなくなり、こもった音になる
見た目 弦が黒ずむ、錆びが出る
感触 ざらつく、指が引っかかる
チューニング 合わせてもすぐ狂う
オクターブ 12フレットの音と開放弦のオクターブが合わない

毎日弾く場合は1〜2か月程度で交換する人が多い、と言われますが、あくまで目安です。音や見た目で判断してください。

まとめ

  • 準備はニッパー・弦・チューナー。目と指を守る意識を持ちます
  • 外すときは先にしっかり緩めてから切ります
  • ペグへの巻き数は2〜4回転を目安にそろえます
  • 張ったあとは弦を軽くなじませてからチューニングします
  • 交換時期は音・見た目・感触で判断します

あわせて読みたい

上部へスクロール