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エレキギターの選び方|初心者が確認したい7つのポイント

エレキギターは種類が多く、見た目や名前だけで選ぶと「弾きにくい」「出したい音と違う」と感じることがあります。この記事では、初めての1本を選ぶ人が店頭や通販ページで確認できるポイントを、7つに分けて整理します。

この記事の要点

  • まず「出したい音のジャンル」と「体の大きさ・持ちやすさ」から候補の形を絞る
  • スケール長・ネックの握り・重さは、見た目より弾きやすさに直結する
  • 本体以外にアンプ・シールド・チューナーなど必要なものがあるので、予算は本体に使い切らない

ポイント1:本体の形(ストラト系・テレキャス系・レスポール系)を知る

エレキギターには、歴史のある代表的な形がいくつかあり、多くの製品が「〜系」と呼ばれる形に分類されます。形の違いは、見た目だけでなく、ピックアップの数や配置、音の傾向、体への収まり方に関わります。

代表的な3つの形の違い

形 ピックアップ構成の例 音の傾向(一般論) 向いているジャンルの例
ストラト系 シングルコイル3基が多い 明るくはっきりした音。切り替えで音色の幅が出しやすい ポップス、ブルース、ファンク、ロック全般
テレキャス系 シングルコイル2基が多い 輪郭が立ち、歯切れのよい音になりやすい カッティング、カントリー、ロック
レスポール系 ハムバッカー2基が多い 太く温かみのある音。歪ませたときにまとまりやすい ハードロック、ブルース、ジャズ寄りの演奏

これはあくまで一般的な傾向です。同じ「〜系」でも、材やピックアップの仕様、弦の種類によって音は変わります。ジャンルの好みがはっきりしている場合は、好きな演奏家が使う形を調べておくと、候補を絞りやすくなります。

シングルコイルとハムバッカーの違い

シングルコイルは、コイル1つで弦の振動を拾うピックアップです。音が明るく抜けやすい一方、電気的なノイズ(ジーという音)を拾いやすい傾向があります。ハムバッカーは、コイルを2つ組み合わせてノイズを打ち消す構造で、ノイズが少なく、出力が高めで太い音になりやすいと言われます。

ピックアップの種類は、各部名称を知っておくと仕様表も読みやすくなります。基礎は エレキギターの各部名称と役割 にまとめています。

ポイント2:スケール長とネックの握りを確認する

スケール長とは、ナット(ネックの先端側にある弦の支点)からブリッジ(ボディ側の弦の支点)までの弦が振動する長さです。長いほど弦の張りが強くなり、フレット(指板に打たれた金属の線)の間隔も広くなります。

  • ストラト系・テレキャス系は、25.5インチ(約648mm)前後が一般的です。
  • レスポール系は、24.75インチ(約628mm)前後が一般的です。
  • 数字が小さいほど、同じ弦なら張りがやや緩く感じられ、指の幅が小さい人はフレット間が狭いほうが押さえやすい場合があります。

ネックの握りも重要です。ネックの断面形状(Cシェイプ、Uシェイプ、薄いタイプなど)と、指板の幅・半径(指板の丸み)で、握ったときの感触が変わります。手が小さい人や、コードを押さえるときに指が届きにくい人は、薄めで指板が平らに近いタイプのほうが楽な場合が多いです。一方、太めのネックを好む人もいるため、一概にどれがよいとは言えません。通販で買う場合は、仕様表のネック幅・厚み・指板Rの記載を確認し、分からなければ販売店に問い合わせるのが確実です。

ブリッジの種類も見ておく

ブリッジ(弦をボディ側で支える部品)には、大きく分けて固定式とトレモロ式があります。固定式は弦の張りが安定し、チューニングが狂いにくい傾向があります。トレモロ式は、アームと呼ばれる棒を動かして音程を揺らせる仕組みで、表現の幅が広がります。その反面、構造が複雑で、弦交換やチューニングに手間がかかる場合があります。最初の1本で扱いやすさを優先するなら、固定式から始める人も多いです。トレモロ式を選ぶ場合は、弦交換の手順が製品ごとに異なるため、取扱説明書や販売店の案内を確認してください。

ポイント3:重さと持ったときのバランス

エレキギターは、本体によって重さが大きく違います。軽いものと重いものでは、長時間立って弾いたときの肩や腰への負担が変わります。一般に、ソリッドボディの中でも、厚みのあるレスポール系は重めの傾向があり、薄めのボディのものは軽めの傾向があります。

重さと同じくらい大切なのが、ストラップを掛けて構えたときのバランスです。ヘッド(ネックの先端)が重いと、手を離したときにヘッドが下がってしまうことがあります。これを「ヘッド落ち」と呼びます。購入前に確認できる場合は、ストラップを掛けた状態でバランスを見てください。ストラップについては ストラップの調整と立って弾くときのコツ も参考になります。

肩や腰に痛みが出る場合は、長時間の練習を続けず、休憩をはさんでください。痛みが続く場合は、医療機関に相談してください。

ポイント4:予算の配分と、本体以外に必要なもの

エレキギターは、本体だけでは音を出せません。最低限、次のものが必要になります。

  1. ギターアンプ(またはヘッドホンで使えるアンプ・オーディオインターフェース)
  2. シールド(ギターとアンプをつなぐケーブル)
  3. ストラップ
  4. ピック
  5. チューナー(音程を合わせる機器)
  6. 予備の弦

これらをすべて含めた総額で予算を考えるのが現実的です。本体にすべて使い切ると、アンプが貧弱で本来の音が出せなかったり、必要な小物が揃わなかったりします。まとめて揃えたい場合は、付属品が付いた初心者セットも選択肢になります。選び方は エレキギター初心者セットの選び方 で詳しく説明しています。

そろえるものの全体像は ギター初心者がそろえる物リスト|本体のほかに必要なもの にまとめています。大きな音を長時間聴き続けると聴覚に負担がかかります。自宅では音量を控えめにし、耳に違和感が出たら休んでください。

ポイント5:新品と中古、どちらを選ぶか

項目 新品 中古
状態 傷や劣化がない。調整済みの状態で届くことが多い 個体差が大きい。状態の見極めが必要
保証 メーカーや販売店の保証が付くことが多い 保証の有無・期間は販売店により異なる
価格面 同等のグレードなら中古より高い傾向 同じ予算で上位グレードを狙える場合がある
こんな人向け 状態の判断に自信がない人、安心を優先したい人 見極めのポイントを知っている人、予算を有効に使いたい人

初めてで状態の判断に自信がない場合は、新品か、販売店が整備済みと明記している中古を選ぶと失敗しにくくなります。中古を選ぶときの確認項目は 中古ギターを見るときのチェックポイント にまとめています。

ポイント6:保証・返品・初期調整を確認する

購入前に、次の点を販売ページで確認しておくと安心です。

  • メーカー保証や販売店保証の有無と期間
  • 初期不良があった場合の対応(交換・返品の条件と期限)
  • 購入時に弦高やネックの調整(セットアップ)が済んでいるか
  • 通販の場合、返品できる条件(未使用に限る、など)

エレキギターは、弦の高さやネックの反りの調整で弾きやすさが大きく変わります。購入直後に弾きにくいと感じたら、自分で無理に調整せず、購入した店や楽器店、リペア(修理・調整を行う専門店)に相談してください。ネック内部のトラスロッド(ネックの反りを調整する金属の棒)を回す調整は、回しすぎるとネックを傷める恐れがあります。不安な場合は、楽器店やリペアに任せてください。

ポイント7:あとから買い足すものを見込む

最初の1本を買ったあとに、次のようなものが必要になることがあります。

  • ギタースタンドやケース:保管と持ち運びのため。置き方によっては倒れてギターを傷める場合があります。
  • 替えの弦と弦交換の道具(ニッパーなど):弦は消耗品です。弦交換の際は、切れた弦や切った弦の先端で目や指をケガしないよう、保護眼鏡の着用や手元への注意が必要です。
  • エフェクター:音色を変える機器。最初は必須ではありません。
  • ヘッドホン:夜間や集合住宅での練習用。

エフェクターは、慣れてから必要なものを選ぶと無駄が出にくくなります。最初のうちは、本体・アンプ・シールド・チューナー・ピックが揃っていれば、練習を始められます。ストラップと予備の弦は、早めにあると便利です。

選ぶときの流れ(チェックリスト)

  1. 好きなジャンルや演奏家から、候補の「形」を2〜3種類に絞る
  2. スケール長・ネック幅・重さの仕様を比べ、自分の手や体に合いそうなものを選ぶ
  3. 本体、アンプ、シールド、チューナー、ストラップを含む総予算で考える
  4. 新品か中古かを、見極めに自信があるかで決める
  5. 保証・返品・初期調整の条件を確認して購入する

まとめ

  • 形(ストラト系・テレキャス系・レスポール系)は、音の傾向と好きなジャンルから絞る。
  • スケール長・ネックの握り・重さは、弾きやすさと長く続けやすさに関わる。
  • 予算は本体だけでなく、アンプ・シールド・チューナーなどを含めて組む。
  • 初めてで見極めに自信がなければ、新品か整備済みの中古を選び、保証と返品条件を確認する。
  • 調整で不安なことは、無理せず楽器店やリペアに相談する。

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