PR 当サイトはアフィリエイト広告および Google AdSense を利用しています。

エフェクターのノイズ対策|ハム・ホワイトノイズを減らす手順

エフェクターをつなぐと、「ブーン」や「サー」といった雑音が気になることがあります。ノイズは、原因ごとに対処が違うため、どんな音なのかを見分けることが解決の第一歩です。

この記事では、ノイズの種類、原因を絞り込む手順、電源やケーブルの見直し、ノイズゲートの使いどころを整理します。電源の基本は エフェクターの電源の取り方|パワーサプライ・電池・ACアダプターの基本、つなぐ順番は エフェクターの接続順の基本|つなぐ順番で音が変わる理由 でも確認できます。

この記事の要点

  • ノイズには、ハム、ホワイトノイズ、ヒス、ビリビリ音など種類があり、原因が異なる
  • 切り分けは、構成を最小にして、1台ずつ足していくのが基本
  • 電源、ケーブル、接続順、楽器側の要因を順に確認する
  • ノイズゲートは、原因を確認したあとの手段として使う

ノイズの種類と特徴

種類 聞こえ方 主な原因の例
ハムノイズ 「ブーン」という低い音 電源まわりの電気的な干渉、シングルコイルのピックアップ、機器の接地の問題など
ホワイトノイズ・ヒス 「サー」「シャー」という広い帯域の雑音。高い帯域が目立つものをヒスと呼ぶことが多い 電子回路が持つノイズ、ゲインの上げすぎ、高域を持ち上げる設定、歪みの深さ、機器の特性
ビリビリ(ガリ) 「ガリガリ」「ビリビリ」という接触不良の音 ケーブルの断線、ジャックの緩み、接点の汚れ

まず確認すること

ノイズが出ているときは、慌てず、次の点を確認します。

  • 弾いていないときも鳴るか、弾いたときだけ鳴るか
  • 楽器のボリュームを絞ると、音が変わるか
  • 体の向きや楽器の向きを変えると、音が変わるか
  • 特定のエフェクターをオンにすると、増えるか

これらの観察から、原因の範囲を絞れます。たとえば、楽器の向きで音が変わる場合は、楽器側や周辺の電気機器の影響が考えられます。

原因を切り分ける手順

  1. 最小構成にする: エフェクターをすべて外し、楽器とアンプだけをつなぐ。ノイズが出なければ、エフェクター側に原因がある可能性が高い。
  2. ケーブルを替える: 楽器とアンプの間のシールドを、別のものに交換して確認する。
  3. エフェクターを1台ずつ足す: ノイズが増えたところで、そのエフェクターや電源、ケーブルを調べる。
  4. 電源を変える: 電池とACアダプター、または別のコンセントで確認する。電圧・極性は取扱説明書で確認する。
  5. つなぐ順番を見直す: 歪み系の位置や重ね方を変え、ノイズが変化するか確認する。
  6. 場所を変える: 蛍光灯やパソコンなど、電気機器から離れて確認する。

変更は、1度に1か所だけ行うのが原則です。複数同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。

電源が原因の場合

ハムノイズは、電源が原因になる場合があります。複数のペダルを同じ電源から分岐してつなぐと、ノイズが伝わりやすくなります。出力ごとに分離された電源に変えると、ノイズが減る場合があるとされています。

  • 電池駆動に替えて、ノイズが減るか確認する
  • パワーサプライの出力を、別のものに替える
  • ACアダプターを、指定の別の個体に替える

電源を替えるときは、電圧・極性・電流を取扱説明書で確認してください。仕様の合わない電源は、故障や事故につながります。ボード全体の電源については エフェクターボードの組み方|電源・ケース・ラインセレクターの選び方 が参考になります。

ケーブルと接続が原因の場合

ビリビリ、ガリといった音は、ケーブルやジャックの接触不良のことが多いです。ケーブルを軽く動かしたときに音が変わるなら、断線や緩みが疑われます。

  • シールドやパッチケーブルを、別のものに交換する
  • ジャックにプラグがしっかり差さっているか確認する
  • ケーブルを長くしすぎない。長いと、ノイズを拾いやすくなる場合がある
  • ペダルのジャックのナットが緩んでいないか確認する。分解が必要なら、無理に開けず修理に相談する

楽器や環境が原因の場合

シングルコイルのピックアップは、構造上、ハムノイズを拾いやすいとされます。歪みを深くすると、目立ちやすくなります。向きや立つ位置を変えるとノイズが変わる場合があります。照明、パソコン、モニターなどの電気機器の近くでは、ノイズが増えることがあります。

楽器内部の配線やシールドの改善は、専門の知識が必要です。不安な場合は、楽器店やリペアに相談してください。

ノイズゲートを使う

原因を確認しても残るノイズには、ノイズゲートが使われます。ノイズゲートは、設定した音量より小さい音を切るエフェクターです。弾いていないときのノイズを消す使い方が中心で、弾いている間のノイズは消せません。

スレッショルド(切る音量の基準)を上げすぎると、音の終わりが不自然に切れます。まず低めの設定から調整してください。選び方は イコライザー・コンプレッサー・ノイズゲートの選び方|音を整えるエフェクター にまとめています。

ホワイトノイズやヒスを減らす考え方

  • 歪みのゲイン(量)を下げ、必要なら音量(レベル)で補う
  • 高域を持ち上げすぎない
  • 歪み系を重ねすぎない
  • 不要なエフェクターは、ボードから外す

回路に由来するノイズは、完全になくすことは難しい場合があります。目立たない範囲に抑える、という考え方が現実的です。

記録しておくと役立つこと

ノイズは、出たり出なかったりすることがあります。原因探しを効率よく進めるには、状況を書き留めておくのが有効です。

  • どのエフェクターを、どの順番でつないでいたか
  • 電源は電池か、ACアダプターか、パワーサプライか
  • どこで演奏したときに出たか(部屋、スタジオ、ステージなど)
  • ノイズが出たときの音量とつまみの位置

場所が変わると出方が変わる場合は、環境の電気的な状態が影響している可能性があります。メモがあれば、楽器店や詳しい人に相談するときも、状況が伝わりやすくなります。

大音量での確認について

ノイズを探すために音量を上げすぎると、耳に負担がかかります。確認は、小さめの音量で行ってください。

ノイズが減らないときの考え方

どれだけ切り分けても、ノイズが残る場合があります。エフェクターの数が多いほど、ノイズの総量は増えやすくなります。使っていないエフェクターを外す、歪みの重ねすぎを避けるといった整理も、有効な手段です。

それでも改善しない場合は、機材の故障の可能性もあります。自分で分解せず、楽器店やメーカーに相談してください。

まとめ

  • ノイズは、種類によって原因と対処が異なる
  • 最小構成から、1台ずつ足していって原因を探す
  • 電源、ケーブル、接続順、楽器、環境の順に確認する
  • ノイズゲートは、原因を確認したあとに使う
  • 電気的な修理や分解が必要なときは、楽器店やリペアに相談する

あわせて読みたい

上部へスクロール