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ギターエフェクター用語集|初心者がつまずく言葉

エフェクターを調べ始めると、「ゲイン」「バイパス」「センド/リターン」など、聞き慣れない言葉が次々に出てきます。この記事は、初心者がつまずきやすい用語を、グループごとにまとめた用語集です。

結論

用語は、音量・歪み・音色、空間系・揺れ系、つなぎ方・電源、デジタル機材の4つに分けると整理しやすくなります。気になるグループから読み、分からない言葉は後から引く辞書として使ってください。名称や動作は製品ごとに異なる場合があるため、最終的には取扱説明書で確認します。

この記事の要点

  • つまみの名前(ゲイン・レベル・トーンなど)は、音量・歪み・音色を調整する
  • 空間系・揺れ系は、タイム・レート・デプスなど専用のつまみを持つことが多い
  • バイパスやバッファなどは、つなぎ方で音に影響する言葉
  • デジタル系の言葉(IR・レイテンシーなど)は、デジタル機材を選ぶときに出てくる

音量・歪み・音色に関する用語

つまみの名前で最もよく見かけるグループです。同じ名前でも、エフェクターの種類によって働きが少し異なる場合があります。

ゲイン
入力された信号をどれだけ増幅するかの量です。歪み系では、歪みの深さを決めるつまみとして使われることが多いです。
ドライブ
歪みの量を調整するつまみの名前。製品によってゲインとほぼ同じ意味で使われます。
レベル(ボリューム)
エフェクターから出ていく音量を調整します。オンとオフで音量が変わりすぎないよう調整します。
トーン
音の明るさ・暗さを調整するつまみです。高音を上げると明るく、下げるとこもった音になる傾向があります。
EQ(イコライザー)
低音・中音・高音など、周波数の帯域ごとに音量を調整する機能です。
ブースト
音量や信号を持ち上げることです。ギターソロで音を前に出したいときなどに使われます。
サスティン
音が鳴り続ける長さのことです。コンプレッサーや歪みで長く感じられる場合があります。
コンプレッサー
大きな音を抑え、小さな音を持ち上げて、音量差をそろえるエフェクターです。
ノイズゲート
弾いていないときの小さな雑音を切るための機能です。しきい値の設定が必要です。

ポイント

ゲインとレベルは混同しやすい用語です。ゲインは歪みなどの量を、レベルは出力の大きさを調整すると覚えると、つまみの役割を判断しやすくなります。

空間系・揺れ系に関する用語

空間系は音に広がりを足す系統、揺れ系は音を周期的に変化させる系統を指す呼び方で、分け方は人や製品によって多少異なります。ディレイ、リバーブ、コーラスなどで使われる言葉で、時間や揺れの調整に関する名前が多く、種類をまたいで共通して登場します。

ディレイ
音を遅らせて繰り返すエフェクターです。やまびこのような効果が得られます。
リバーブ
広い空間で響くような残響を加えるエフェクターです。部屋やホールなどの響きを模したものがあります。
コーラス
音をわずかにずらして重ね、揺らぎを加えるエフェクターです。
トレモロ
音量を周期的に上下させるエフェクターです。
ミックス
原音とエフェクトの音の割合を調整するつまみです。上げるとエフェクトの音が増えます。
タイム
ディレイで、音が戻ってくるまでの間隔を調整するつまみです。
フィードバック
ディレイの繰り返しの回数を調整するつまみです。上げすぎると繰り返しが増え、音が鳴り続けることがあります。
レート
コーラスやトレモロなどで、揺れの速さを調整するつまみです。
デプス
揺れの深さ、つまり効果の強さを調整するつまみです。
タップテンポ
スイッチを踏む間隔で、ディレイのタイムなどを設定する機能です。曲のテンポに合わせるときに使われます。

つなぎ方・電源に関する用語

エフェクターを複数つなぐときや、アンプとの接続を考えるときに出てくる言葉です。音の劣化や、機材の故障に関わる点もあります。

インプット/アウトプット
信号を入れる端子と、出す端子です。ギター側がインプットにつながり、アンプ側にアウトプットがつながるのが基本です。
バイパス
エフェクトをオフにして、原音をそのまま通す状態、またはその仕組みを指します。
トゥルーバイパス
オフのとき、信号が回路を通らず、配線で直接つながる方式です。オン・オフの切り替え時に、小さな雑音が出る製品もあります。
バッファ
信号の出力側の特性を整え、ケーブルを長くしても音が劣化しにくくする回路です。バッファードバイパスは、オフでも常にこの回路を通る方式です。
ループ
複数のエフェクターをまとめてつなぎ、一括でオン・オフできる仕組みです。専用のスイッチャーなどで使われます。アンプのFXループ(ギターアンプ・音響用語集|W・Ω・ゲイン・インピーダンスの用語)とは別の意味です。
センド/リターン
信号を外へ送る端子(センド)と、戻す端子(リターン)です。アンプの途中に別のエフェクターを挟むときに使われます。
モノ/ステレオ
モノは1系統の信号、ステレオは左右2系統の信号です。接続するケーブルや端子が合っているか確認します。
DC電源
エフェクターへ供給する直流の電源です。電圧や極性は機材ごとに異なり、誤ると故障の原因になるため、必ず取扱説明書で確認します。

注意

DC電源の電圧とプラグの極性は、機材ごとに指定されています。形が合っても、指定と異なる電源を使うと故障や発熱の原因になります。必ず取扱説明書で確認してください。

バイパスの2つの方式は、トゥルーバイパスとバッファードバイパスの違い|選び方の基準で詳しく比較しています。つなぎ方の全体像はエフェクターの選び方|種類・役割・接続順の基本にもまとめています。

デジタル機材に関する用語

マルチエフェクターやデジタル機材を選ぶときに見かける言葉です。仕様表を読むうえで役立ちます。

アナログ
音の信号を電気の連続的な変化のまま処理する方式です。音の変化がなめらかと言われることがあります。
デジタル
信号を数値に変換して処理する方式です。多くの種類のエフェクトを1台に入れられる傾向があります。
プリセット
あらかじめ保存されている音色の設定です。自分で設定した音を保存できる機種もあります。
ドライ
エフェクトのかかっていない原音のことです。
ウェット
エフェクトがかかった音のことです。ミックスで、ドライとウェットの割合を調整します。
IR(インパルスレスポンス)
スピーカーキャビネットなどの音の特性を記録したデータです。アンプのシミュレーターなどで使われます。
レイテンシー
音を入れてから出るまでの遅れのことです。デジタル処理では、わずかに生じます。
アンプシミュレーター
アンプの音をデジタルで再現する機能です。ヘッドホンや録音で使われることが多いです。

用語を知ったうえでの音作りの手順

つまみの名前が分かれば、音作りの進め方も整理できます。次の順番は一例です。製品ごとに構成が異なるため、取扱説明書の説明を優先してください。

  1. すべてのつまみを中間付近にする
    まず基準となる状態にして、音を出します。
  2. レベルを合わせる
    オンとオフで音量が変わりすぎないよう、レベルを調整します。
  3. ゲインやドライブで歪みの量を決める
    好みの歪み方になるよう、少しずつ動かします。
  4. トーンで音の明るさを整える
    こもる、または耳に痛いと感じる場合は、トーンで調整します。
  5. 空間系は、ミックスを少なめから上げる
    エフェクト音が多すぎると、原音が聞き取りにくくなります。

注意

大きな音で調整を続けると、耳に負担がかかります。音量は無理のない範囲に保ち、休憩をはさみながら調整してください。

よくある疑問

ゲインとレベルは何が違いますか?

ゲインは歪みなどの深さ、レベルは出力の音量を調整します。まず歪みの量をゲインで決め、次にレベルで音量をそろえる順で調整する人が多いです。

トゥルーバイパスとバッファードバイパスはどちらがよいですか?

優劣ではなく、つなぎ方や台数で向き不向きが変わります。基準はトゥルーバイパスとバッファードバイパスの違い|選び方の基準を参考にしてください。

説明書にない用語が出てきたときはどうしますか?

メーカーの公式な説明や取扱説明書で確認してください。名称や働きは製品ごとに異なる場合があります。

アンプ側の用語も知りたいです。

アンプの出力や端子に関する言葉は、ギターアンプ・音響用語集|W・Ω・ゲイン・インピーダンスにまとめています。初心者の疑問全般はエフェクター初心者のよくある疑問|何から買う?いくつ必要?もあわせて参照してください。

まとめ

  • ゲイン・ドライブは歪みの量、レベルは出力音量、トーンは音色を調整します
  • タイム・フィードバック・レート・デプスは、空間系・揺れ系のつまみの名前です
  • バイパス、バッファ、ループは、つなぎ方と音の通り道に関わる言葉です
  • DC電源の電圧と極性は、必ず取扱説明書で確認します
  • デジタル機材では、プリセット・IR・レイテンシーなどの言葉を知っておくと便利です

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