PR 当サイトはアフィリエイト広告および Google AdSense を利用しています。

エレアコ・セミアコの選び方|ピックアップと使い方の違い

名前が似ている「エレアコ」と「セミアコ」は、実は別の種類の楽器です。どちらも電気的に音を出せますが、仕組みも、向いている使い方も違います。この記事では、2つの違いを整理し、ピックアップや出力端子など、選ぶときに確認したい点をまとめます。

この記事の要点

  • エレアコは「アコースティックギターにピックアップを載せたもの」、セミアコは「エレキギターの一種」
  • エレアコは生音とアンプ接続の両方で使え、セミアコはエレキの音作りが前提
  • 出力端子、プリアンプ、電池の有無は、ライブや録音の使い方で確認する

エレアコとセミアコの違い

エレアコは「エレクトリック・アコースティックギター」の略で、アコースティックギターの内部にピックアップ(振動を電気信号に変える部品)が付いたものです。セミアコは「セミ・アコースティックギター」の略で、ボディの内部に空洞がある、エレキギターの一種です。

項目 エレアコ セミアコ
分類 アコースティックギター エレキギター
弦 スチール弦(またはナイロン弦モデル) スチール弦
生音の大きさ アンプなしでも、しっかり鳴る アンプなしでは小さい。基本はアンプにつなぐ
ピックアップ ボディ内部に取り付けられた形が多い(ブリッジ下や内部のマイクなど) 弦の下に磁石を使ったタイプ(マグネティック)が一般的
主な音の傾向 アコースティックギターの音を、そのまま大きく届ける 温かみのある、エレキらしい音。歪ませた音作りにも使える
向いている場面 弾き語り、アコースティックバンド、ライブ ジャズ、ブルース、ロックなど、エレキの音作りをする場面

エレキギターの選び方の基本は エレキギターの選び方|初心者が確認したい7つのポイント で説明しています。アコースティックギターの基礎は アコースティックギターの選び方|ボディ形状・サイズ・材の基礎 を参照してください。

エレアコの仕組み:ピックアップとプリアンプ

ピックアップの種類

エレアコに使われるピックアップには、いくつかの方式があります。それぞれに音の特徴があり、製品によって組み合わせも違います。

  • 圧電式(ピエゾ):ブリッジの下などに置き、弦の振動を圧力で拾う。多くのエレアコで使われる。
  • マイク式:ボディ内部に小型マイクを入れ、箱鳴りを拾う。
  • マグネティック式:サウンドホールに取り付けるタイプ。弦の振動を磁気で拾う。
  • 組み合わせ:圧電式とマイク式を両方載せて、音を混ぜるモデルもある。

どの方式が向くかは好みによって変わります。仕様表の記載を確認し、分からない場合は販売店に問い合わせてください。

プリアンプとは

プリアンプは、ピックアップの弱い信号を増幅し、音色を整える回路です。多くのエレアコには、ボディ側面などにツマミやスイッチ付きの小さな操作部があります。

  • ボリューム:出力の大きさを調整する。
  • イコライザー(EQ):低音・中音・高音のバランスを調整する。
  • フェイズ(位相)切替:ハウリング(キーンという不快な音)を抑えるときに使うことがある。
  • 内蔵チューナー:音程を合わせるのに便利。

これらの機能は、製品ごとに異なります。プリアンプは電池で動くものが多く、電池が切れると音が出ないことがあります。電池の種類と交換方法は、取扱説明書で確認してください。

出力端子を確認する

エレアコとセミアコの出力端子は、使う機材との接続に関わります。

端子 説明 接続先の例
標準ジャック(フォーンジャック) ギター用シールドをつなぐ、一般的な出力端子 ギターアンプ、アコースティックギター用アンプ、DI
XLR端子(ごく一部の製品) マイクと同じ形の、ノイズに強い端子 ミキサー、PA機器
USB端子(ごく一部の製品) パソコンとの直接接続用 録音用ソフト

多くの場合、標準ジャックが付いています。その先のつなぎ方は、使う場所で変わります。自宅で練習するなら、小型のアンプやヘッドホンアンプを使うことが多く、ライブハウスなら、ミキサーに送る前に「DI」(ダイレクトボックス:信号を整える機器)を通すことがあります。接続の詳細は、会場やスタッフの案内に従ってください。

エレアコの音を出す機器については アコースティックギター用アンプ・エフェクターの選び方 も参考になります。

セミアコの特徴

セミアコは、ソリッドのエレキギターと、完全に中が空洞のフルアコ(フルアコースティックギター)の間に位置します。ボディの内部に、中央を貫く木のブロック(センターブロック)が入っているタイプは、ハウリングしにくく、音の太さと温かさを併せ持つと言われます。

  • メリット:音に丸みと厚みが出やすい。ジャズ、ブルース、ソウルなど幅広いジャンルで使われる。
  • 注意点:ソリッドギターより大きく、立って弾くと重く感じる場合がある。大音量では、箱が鳴ってハウリングすることがある。

ボディ内部の空洞が大きいほど、生音は豊かになる一方、ハウリングしやすくなる傾向があります。ハウリングの対策は、アンプの向きや音量を調整する、ボリュームを絞るなど、使い方で変わります。

使い方で選ぶ:ライブ・弾き語り・バンド

使う場面 向く楽器の例 確認したい点
弾き語り(自宅・カフェなど) エレアコ 生音の鳴り、ボディの大きさ、必要なら出力端子
ライブ(小規模から中規模) エレアコ プリアンプの機能、ハウリング対策の機能、電池の持ち
アコースティックバンド エレアコ ほかの楽器との音量のバランス、イコライザー
エレキ中心のバンド セミアコ ハウリングしにくさ、アンプとの相性
ジャズ、ブルース セミアコ 音の太さ、ネックの握り、重さ

弾き語りでライブをしたい場合、エレアコなら、ピックアップで、そのままライブハウスの音響機器につなげます。バンドでエレキの音作りをしたい場合は、セミアコが候補になります。いずれも、使う場所の音響設備や、ほかのメンバーとの音量のバランスを確認してください。

ハウリングへの備えと日常の注意

ハウリングは、スピーカーから出た音をギターのボディが拾い直し、増幅が繰り返されて起きる現象です。エレアコもセミアコも、ボディが空洞なので起こりやすい楽器です。次の点を知っておくと、慌てずに対処できます。

  • スピーカーとギターの距離を取り、向きを変える。
  • 音量を少し下げるか、ギターのボリュームを絞る。
  • イコライザーで、ハウリングしている低音域や中音域を少し下げる。
  • サウンドホールのあるエレアコは、ホールをふさぐ専用の蓋を使うと抑えられる場合がある。
  • プリアンプにフェイズ切替がある場合は、切り替えて試す。

これらの方法は、場所や機材によって効き方が違います。会場の音響スタッフがいる場合は、相談してください。

電池と配線の注意

エレアコの内蔵プリアンプは、電池で動くものが多くあります。使わない間はシールドを抜いておくと、電池の消耗を抑えられる製品もあります。電池の種類、向き、交換の手順は製品ごとに違うため、必ず取扱説明書で確認してください。内部の配線や部品の交換は、故障や破損のおそれがあります。不安な場合は、楽器店やリペアに任せてください。

ボディの形とカッタウェイ

エレアコには、ボディの片側が大きく削られた「カッタウェイ」という形があります。高音域のフレットに指が届きやすくなる一方、ボディの内部が小さくなる分、生音の響きはやや変わると言われます。ハイポジション(ネックの高い位置)まで使う演奏が多い人には便利です。使わないなら、カッタウェイなしを選んでも問題ありません。

セミアコにも、大きなボディ形状のものから、薄めで扱いやすいタイプまであります。ボディの厚みや大きさは、重さや抱えやすさに関わります。立って弾く場合は、ストラップを掛けた状態でのバランスも確認してください。

購入前の確認チェックリスト

  1. 用途(弾き語り、ライブ、バンド、録音)を決めたか
  2. エレアコか、セミアコかを、用途から選んだか
  3. ピックアップの方式とプリアンプの機能を確認したか
  4. 出力端子の種類を確認したか
  5. 電池の種類と、交換方法を確認したか
  6. ケース、シールド、チューナーなど、必要なものを用意したか

ステージやスタジオで大音量を出すときは、聴覚への負担に注意してください。耳に違和感があるときは、休んでください。ナイロン弦のモデルについては クラシックギターの選び方|ナイロン弦ギターの基礎 が参考になります。部品の名前を確認したい場合は アコースティックギターの各部名称と役割 を見てください。

まとめ

  • エレアコはアコースティックギターにピックアップを載せたもの、セミアコはエレキギターの一種。
  • エレアコは、ピックアップの方式とプリアンプの機能で、使い勝手が変わる。
  • 出力端子と電池の種類を確認し、使う場所の機材とつながるかを見る。
  • 弾き語りやアコースティックバンドはエレアコ、エレキ中心の演奏はセミアコが目安。
  • 配線や調整に不安があるときは、楽器店やリペアに相談する。

商品記事から探す

当サイトにある、このジャンルの商品記事の一覧です。各記事に仕様の要点をまとめています。価格・在庫・仕様は変わることがあるため、購入前に販売ページで最新の内容を確認してください。

あわせて読みたい

上部へスクロール